渉成園(2024.7.9)

with Olympus F.Zuiko Auto-T 85mm F2

 

京都駅からほど近い渉成園にまいりました。持ち込んだのは、安価なものが多いオールドレンズにあって高価な部類の中望遠レンズです。

 

正面入り口の石垣です。余った資材を再利用して組み上げられようです。見た目は二の次ということなのでしょう。

 

ギリギリまで後ろに下がったのですが、塔の先端が切れてしまいました。85mm画角ではいろいろと制約がありそうです。

 

池に浮かぶ回棹廊。これも気持ち的には上部の空間をもっと開けたかったのですが…。

 

気付かれないようゆっくりと近づきます。

 

アーチ曲線を強調すべく大胆に寄ってみました。こういう構図はやっぱり広角レンズに及ばないかな。

 

ミソハギは夏の渉成園を象徴する花の一つです。絞り5.6で背景が程良くボケてくれました。すぐれた描写で人気のほどがうかがえます。

 

京都ではマンション、電柱などの人工物は極力庭から見えないよう工夫されているのですが、ここは例外のようです。

 

芝生をはさんで池と対峙する閬風亭(ろうふうてい)。当時はこの客間から池越しに東山の山並みが望めたはずです。

 

傍花閣は一風変わったかたちの建物。

上の写真もそうですが、どこかもやがかかったような写りとなっています。 

 

その名のとおり傍花閣のそばにはサクラの木が植えられています。

 

ハスに期待していたのですが、最盛期は過ぎてしまったようで。

 

渉成園は別名枳殻邸(きこくてい)といいます。枳殻とはカラタチのことだそうです。撮影時はこの花がカラタチだと思い込んでいたのですが、後で調べてみるとクチナシが正解でした。

 

分かっていたことですが、85mmレンズ1本では風景を撮る際にストレスを禁じえません。その反面、ポートレートだと存分に力を発揮してくれるであろうと容易に想像できます。