with Minolta MC Rokkor 58mm F1.4
今回持ち出したのはミノルタの大口径レンズです。被写界深度が浅く、前景、後景とも激しくボケると言われています。
訪れたのは宝筐院(ほうきょういん)。嵯峨野にある紅葉の穴場スポットです。
石庭もあるにはありますが、基本的には上記のような敷石が敷き詰められただけの簡素な庭です。
紅葉にはまだ早く
視界は上も下も緑一色。
五葉ツツジにカメラを向けると、幸先よくシャープな虹のゴーストが。
うわさどおりピント部から少しズレるだけでとろけます。被写体が背景とかぶらないよう気を配りつつ撮影。
全体にフレアがかかってオールドレンズらしい、やわらかな描写です。
十月桜がひっそりと花を咲かせていました。
画面の下のほうに見えるのはひょっとしてバブルボケ?
上の画像を拡大。青味を帯びたシャボン玉が浮かび上がってきました。
* このような輪郭のハッキリした玉ボケのことをバブルボケといいます。
葉っぱの重なりが陰影をもたらし、上質なイラストのようです。
虹のラインが二本。
絞り開放でバンバン撮ります。豊かな階調だこと。
少し絞るとシャキッとします。
紅葉の時期だともっときれいだったかも。
虹色ゴーストとぐるぐるボケが同時に出現しました。写真としてはわさわさした印象ですが、実は気に入っています。
* 周辺部で玉ボケが流れる現象をぐるぐるボケといいます。
通用門を出てすぐ目の前が清凉寺です。
妻が贔屓にしている日音色さんを訪ね、米粉パンと季節のスープをいただきました。
ミノルタのオールドレンズの多くは、創業地である六甲にちなんで「ロッコール」と名付けられています。六甲は私が学生時代を過ごした町であり、さらに初めて買った一眼レフカメラが「MINOLTA α3700i」で、二台目が「MINOLTA α303si」と、ミノルタとはいろいろと縁があるようです。ただ上記二種がいずれもオートフォーカス仕様だったため、オールドレンズとはまったくの無縁でした。ミノルタは2006年にカメラ事業から撤退していますが、同社のオールドレンズは中古市場にたくさん出回っています。この先、ミノルタとの縁をさらに深めていければと思います。
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