焼岳・西穂高岳(2023秋)

 

第一日…上高地→焼岳小屋→焼岳→焼岳小屋→西穂山荘(泊)

第二日…西穂山荘→独標→西穂高岳→独標→西穂山荘→上高地

(2023.10.2~10.3)

 

上高地帝国ホテル前でバスを下車し、焼岳を目指します。

 

出発して2時間、登山道の脇は早くも秋の気配。

 

山体のあちこちから噴煙が。まさに焼岳。

 

漂う硫黄臭。目下、火山帯を進撃中。

 

上高地を緩やかに蛇行する梓川。赤い屋根は出発点の帝国ホテルです。

 

活火山のもとで人々は虫けらのよう。

 

山頂はガスまみれ。槍も穂先がやっとのぞく程度でした。

 

焼岳小屋から西穂山荘までは、眺望のない、ぬかるんで滑りやすい、できれば二度と通りたくない道でした。時折の紅葉だけが救い。

 

ツリバナ、それともマユミ?

 

今夜の宿、西穂山荘に到着しました。あくる日の下山後にここで食べたラーメンの美味しかったこと。

 

二日目、日の出に先立ち、西穂山荘を出発しました。丸山から西穂高岳をのぞみます。

 

やうやう紅く染まりゆく丸山。

 

険しい峰々を越えた先(一番左のピーク)に目指す西穂主峰があります。

 

独標に到着。西穂主峰(左から二番目のピーク)に立つには、まずはピラミッドピーク(一番左の峰)をクリアしなければなりません。さて独標から先は中級者レベルの領域、いかにか我が独り越ゆらむ…。

 

振り返って独標越しに、前日登った焼岳と、その向こうに乗鞍岳。

 

ピラミッドピークに到着。西穂主峰(画面中央のピーク)までコースタイムで40~50分。もうひと踏ん張り(??)と自分にハッパをかけます。

 

岩陰で鮮やかな紅葉(いまだ識別不能)。

 

10月というのにミヤマキンバイ。そういえば先日の甲斐駒でも山頂直下の厳しい岩場に咲いていたっけ。もしや幸運を呼ぶ花なのか。(後で調べると花言葉は「幸せ」だった。やっぱりね)

 

ついに西穂主峰に立ちました。澄んだ空のもと、風もなく、なんて穏やかな、そして満ち足りた空間。見渡すと、八ヶ岳に南アルプス、はるか先には富士山も。

 

それにしても、よくぞここまで…。登ってきた稜線を目でたどりながら感激にひたります。

 

復路は来た道をそのまま戻ります。しばらく下って主峰を振り返ると、山頂で一緒だった面々の姿も(画面下部)。

 

先行者の後を追うように慎重に降りていきます。

 

独標にて。西穂から奥穂にかけての岩稜帯を青空と一緒にフレームに収めます。

 

名峰笠ヶ岳。淡雲の細くたなびきたる。

 

西穂といえばやっぱりこの風景。早朝とはいろんな意味で見え方が違っています。

 

秋色に染まる丸山の斜面と前穂(の一部)。

 

無事、上高地に戻ってきました。

西穂高岳、行く前はドキドキものでしたが、いざ登ってみると思いのほか恐怖感はなく、充実感いっぱいの山行となりました。