自分にとって庭めぐりの原点ともいえる実光院。以下の三部構成で紹介します。
春の庭 夏の庭 秋の庭
まずは実光院の全体像から。
大原三千院から北に進むと左手に実光院があります。
うっかりすると見過ごしてしまいそうな質素な門構えです。たまたまここに立ち寄ったことが庭めぐりを始めるきっかけとなりました。
受付に瀬戸内寂聴直筆の書が飾られています。「こぢんまりした清潔で閑雅な実光院のたたずまい」とのくだりがあります。
実光院には契心園と旧理覚院庭園という二つの庭があります。契心園は観賞式庭園で極楽浄土をイメージしています。池の向こうが来世とされ、石段を登り詰めると天上界にたどり着きます。
客殿で抹茶をいただきながら契心園を眺めます。水の音に混じり、鳥のさえずりや木々のざわめきが聴こえます。深山に入らずとも深山を体感することができ、心が満たされます。
客殿に天女画が飾られています(前の画像の欄干に注目!)。セピア地にパートカラーで淡青色が施され、とてもシャレています。
旧理覚院庭園のほうにも池がありますが、こちらは周遊式。山野草の楽園ともいえる庭を自由に歩き回ることができます。
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